月ヶ瀬 紅茶 【べにひかり】

30年以上も前から、慣行栽培から無農薬・有機栽培に切り替えた生産者さんですが、2011年の東日本大震災をきっかけに有機肥料の見直しをした末、動物性有機肥料を全て廃止し、植物由来のものだけに切り替えています。
更に、植物系有機の茶園とは別に、無施肥栽培(落ち葉や木片などのみ)の茶園も同時に始めています。
うちから車で1時間弱で行くことのできる産地なので、毎年何度か伺わせていただきお話をするのですが、産地の自然条件にあわせたお茶づくりを常に考え実践に活かしています。
特に、紅茶に関しては、毎年こちらが思っている以上に品質が上がっているので安心して仕入れのできる生産者です。

ここ数年の岩田さんの紅茶作りで共通していることが、萎凋の工程で作られる香りを生かすために、揉捻後の発酵工程(正確には発酵ではなく、室温・気温を一定に保った場所に置いて、更に酸化酵素を活性化させていく)の時間を極力短めにすることによって、発酵の香りではなく、萎凋時の香りが残るように製茶しています。
ですので、水色はオレンジ色に近くスッキリとした味わいですが、施肥に頼らない自然な農法による喉越しと余韻の良さを感じていただけると思います。

岩田さんが作る紅茶は、どれも基本的に同じような成熟度で摘採していますが、べにひかりは節間(茎)部分が長いので、茎がたくさん入っているように見えます。品種特性の一つです。茎には甘味や香りも多く含まれていますので、それも併せてお楽しみください。

2022年度産は2021年度産と比べると乾燥時間が長めになっています。そのため、昨年度よりも水色は赤みが強く、蜜様の香りを持ち、コクのある味わいです。
萎凋の香りを残したスッキリとした紅茶がお好みの方には2021年度産をおすすめします。


品種:べにひかり(茶農林28号)
来歴:「べにかおり♀」と「CN1 ♂」 茶業試験場枕崎支場において育成。 登録年 1969年。
   “べにかおり”・・・アッサム種に鹿児島県の在来種を交配した品種 “CN1 ”・・・中国からの導入種
品種特徴:水色は鮮紅色で透明感があり、滋味は渋味と旨味の調和があり比較的渋味が少なく、鼻に抜けるような中国系の高い清香がある。

生産者:岩田 文明
生産地:奈良県 奈良市 月ヶ瀬 山ノ下
標高:250〜300m
土壌:粘質+礫混じりの砂壌土
栽培:畝仕立て(樹齢 約17年)
農法:自然循環農法 (無農薬・JAS認定)
摘採:可搬式摘採期 年間1〜2回
製法:紅茶(ファースト) 
製茶期間:2022年5月26日 [萎凋度:中 発酵度:軽〜中]

         
  
※ 未記入の箇所は、分かり次第更新していく予定です。
100g (WEB限定 お徳用)40g (標準)5g(お試し用)
2,000円(税込2,160円)
在庫なし
1,000円(税込1,080円)
在庫なし
型番 4004-22
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販売価格
1,000円(税込1,080円)
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100g (WEB限定 お徳用)40g (標準)5g(お試し用)
2,000円(税込2,160円)
在庫なし
1,000円(税込1,080円)
在庫なし