牧之原 手摘み紅茶【森2号】 10g

静 印雑131とやぶきたを掛け合わせた品種で、最終的に品種登録された“藤かおり”と父母は同じです。当時試験的に栽培していた駄農園さんのところに残るのみとなっている大変希少な茶種です。品種登録はされていないので、駄農園さんのところでは、通称森2号とよばれています。(森3号は“藤かおり”)

高塚さんは春の一番芽で手摘みの釜炒り茶を作りますが、数年前からは9月以降の秋芽を使って手摘みの紅茶も手掛け始めました。
同時期に慣行農法から農薬を使用しない茶園管理に切り替えたため、暑い時期はウンカが多くみられるようになりました。
一般的に米や茶などの作物にとって害虫であるウンカですが、ウンカ害にあった葉は成長が止まり、ストレスから独特の香気成分を生成します。ハチミツや果実様の香りにも通じる蜜香といわれる香りです。
紅茶は出来立てよりも時間が経った方が味わいに重厚感が出て美味しくなりますが、ウンカ香のある紅茶もある程度の期間熟成させた方が香りが引き立ちます。

豊かな香りを持つ森2号らしく、柑橘系の爽やかな香りから蜂蜜香、花香など非常に様々な香りを感じさせてくれます。
立ち上がる湯気から後口に残る余韻まで何重奏にも及ぶ香りが楽しめます。

茶種:森2号
来歴:藤かおり(「静印雑131 ♀」と「 やぶきた♂」)という品種を選抜する最後の段階まで残った3つのうちの一つ。開発に携わった森薗市二市の名字の一文字を取り、森1号・森2号・森3号という名で呼ばれていました。藤かおりは森3号。1〜3号とも交配品種は同じですが、それぞれ違う個性を持っています。未登録。
茶種特徴:非常に重厚感のある香りを持ち、熟成させると果実香も感じられる。3種の中ではもっとも苦味が強く、野趣的な雰囲気で、個性の強いタイプです。

生産者:高塚 貞夫
生産地:静岡県 牧之原市 切山地区
標高:約200m
土壌:赤土(石混じり)
栽培:畝仕立て(樹齢 約25〜30年)
農法:無農薬 有機栽培
摘採:手摘み(ウンカ芽) 年間2〜3回
製法:紅茶[萎凋度:中 発酵度:中]
製茶期間:2020年9月19日


※ 未記入の箇所は、分かり次第更新していく予定です。

型番 4107-20
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